団体の一人として神宮の正式参拝をする機会があり参加した。平成22年9月29日(水)お昼ごろ、正式参拝は無事終了した。神宮は三重県伊勢市にあるので、伊勢神宮という通称で呼ばれている。外宮(げくう)と内宮(ないくう)があり、正式参拝は内宮で行われる。外宮では礼拝するだけ。内宮は、天照大神をお祀りしている。
正式参拝(社務所で申し込む)
まず、神楽殿にて神事を行い、ついで御正宮にて礼拝する。服装は、正装とされる。
神楽殿の待合所で順番が来るまで待つ。神楽殿神事の所要時間は、約30分だった。申し込みが多い場合はかなり待つことになる。我々が着いたとき、ちょうど一組の神事が始まったばかりだったので、30分待った。一組の人数と所要時間は関係ない。すごく待った気がするが、その程度済めば幸いと言わねばならない、と後で思った。
神事
1.案内によって、履物をぬぎ、段上にのぼって、神楽殿の内部に入いる。男性の雅楽の奏者が、左右の隅に控えている。
2.参拝者は、床の間に正座する。
3.左手より神官(司会者)が現れ、神事開始の口上を宣べ、お払いをして、去る。
4.左右から二名づつ巫女が入場する。手にささげた桶のような物を前方の幕の前の長机に置く。左右隅に正座して控える。
5.右より、服装の違う神官が入場し、正式参拝者の参拝を言上する。参拝者代表の名前が読み上げられ、参拝の目的などが読み上げられる。
---奏者(参拝者と同じ方向を向いている)の正面は、白布の幕の壁であるが、見ていてふとユダヤ神殿の至聖所の幕が真っ二つに裂けた、という聖書の故事を思い浮かべた。わたし達と神は幕で隔てられている。この神事に携わる人々と同様に、ユダヤ神殿でも壮麗な儀式が行われたに違いない---。
6.雅楽が奏でられ、右手から宮中武者(太刀を腰に下げている)が現れてひとさし舞い、右手に去った。次に、曲者(ぎょろっとした目の黒い面、下あごがぐらぐら揺れている)が同じ場所から現れて参拝者の方を向いて舞い、同様に去った。次に、四人の巫女が立ち上がって舞った。そして、最初に供えた桶のようなものを携えて、左右の出入口から去った。
7.司会の神官から、終わりの口上があって、神事は終了した。(約30分)
8.このあと、神楽殿から200mぐらい先にある天照大神・御正宮(神殿)に向かい、階段を上る。正式参拝者は、一般の参拝場所の左手にある聖域内入口に集められ、係りの人の説明を受ける。そこは、一般の参拝者・観光客や服装のそぐわない人は入れてもらえない。聖域内は、皇族方と正式参拝者、皇太子殿下・妃殿下、天皇・皇后両陛下の三つの参拝場所(御正宮への距離)があると、バスガイドがあらかじめ教えてくれていた。
9.礼拝
二礼
二拍
一礼
10.正式参拝終了
願い事は、声に出さず心に思うのですが、出身地も忘れてはなりません、とバスガイドが言っていた。しかし、願い事は、天皇・皇后両陛下のますますのご健康と、もって日本国の繁栄のほかに何があるだろう。家内安全、合格祈願、商売繁盛、交通安全、世界平和、核廃絶といった祈願は、ここでは似合わない気がした。
キリスト教のマニュアル「笹倉キリスト教会」に着手して、もうじき一年になる。
聖書学の先生のラジオ講座を十三回(2010/06/29-2010/09/21)も聞き、終わってすぐこの神宮正式参拝参加であった。どちらも、自分がしたいと考えていたことではなかった。目の前に門があらわれ、扉が開いたので入っていった、と言う方がむしろ正しい。自分が何をしているのか、たぶん分かっていないが、しなくてはならないことなのだ、とも思う。すでにもうかなり忘れた。とりあえずメモしておこう。
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